Skinwalkers

#207 Lineage

小説"CITY"で、レックスは隕石の被害にあった直後のことを思い出して、父親に抱きしめて欲しかったと独白してます。
でも実際は変わり果てた姿のレックスに触れることも抱き起こすこともできず、彼を抱きかかえてコーン畑から連れ出したのはジョナサン。ライオネルは見てるだけ。恐怖と嫌悪感が息子への愛より勝ってしまった結果ともとれます。

この回でとにかくみどろこは、幼いクラークが気を失ったようなレックスの顔にそっと触れ、レックスが一瞬目をあけて小さく微笑み、また目を閉じるシーンでしょう。
二人は大人たちの思惑に一切関係なく、心を通わせていました。でもこれをレックスもクラークも覚えていない。
この過去の話はレックスは誰からも知らされることがありません。
ライオネルとケント夫婦だけの秘密で、そこにはクラークの出生が不明であるという明らかな事実が含まれているからです。
レックスは完全に蚊帳の外です。
なのにジョナサンから「ルーサーだから」と毛嫌いされて、ことあるごとにクラークにルーサーの悪口を吹きこんでる。
普段すごくいい人だからこそ、不気味です。

レックスはライオネルからも見捨てられかけ、助かったあともとんでもない嘘をつかれています。
異母弟は生まれてすぐ死んでなどない。ライオネルと幸せそうに写真におさまってる。しかも髪の毛をロケットに入れて持ち歩いてる。これはライオネルの愛情を求めているレックスに対する裏切り行為でしょう。

レックスは誰からも信用されてません。特に彼に重大な過失があるわけではないのに。
それでもまだ他人を、クラークを、父親を信じようとするレックスはちょっと愚かで、だからこそ一番純粋だと思います。