#321 Forsaken

今回は「変化」がキーワードだったんでしょうか。
子供の頃の記憶を持ったまま大人の体になったエミリーとラナの関係や、ラナを旅立たせなきゃとクラークに話すレックス。
ラナの言葉を借りて、クラークに正直さを求めるんだけど、またもやクラークはだんまりを決めこむ。…これって、レックスの最終通告?
先週、父親に最後の最後のチャンスを与えたように(小説に「ルーサーは押せない、ルーサーは与える」ってフレーズがあるんだけど、なんかうまく言ったなと)今回、クラークからレックスに告白する最後のチャンスだったのかも。
いや、もちろんそんなこと起きるわけないんだけどね。

クロエはそれまでの利害関係を抜きにして、レックスに協力を申し出たし、ピートは母親とウィチタに移ってクラークっていう親友から離れて生きる、それが互いのためだって理解するわけで、結局最後に残ってるのはクラーク。
ラナに秘密を話すことが、ラナ自身によくないってのはピートを見て思うけど、じゃあレックスに打ち明けない理由はといえば、レックスのためではない。
…むむむ……(でもピートの母親って判事なのに、簡単に転勤できたんだろうか)

クラークだけは、両親(と実の親の影)の元で、アイデンティティを確立できずにいる。
ラナが夕食に来るのを待ってる姿は、切なかったなあ。
第二シーズンのカイラじゃないけど、みんなクラークを置いてっちゃう。
どっちにしろクラークは永遠に近い命を持ってるから、いつかは、みんな彼を置いて死んじゃうんだけど("Hereafter"でもそう言われてた)その片鱗がすでに現れたってことかな。

でも、いまさらレックスを親友って言うのは、やめろ。よく言えたよな。
…最初のシーンでも、なんでか勝手にレックスの部屋に入ってきてるし、いったいクラークのレックスに対する気持ちって…。
しかもレックスがラナを早く旅立たせるために、チケット渡したなんて疑ったりして。
オープンチケットだから日にちを決めたのはラナだ、ってレックスが言っても謝らないし。
やっぱり私にはクリプトニアンの思考回路は理解できないよ……。

いつも見に行ってるフォーラムで、その中の物語中に絶対に出ないセリフ(?)ってトピックに
Clark:Lex,I'm sorry. って一文だけ書き込んだ人がいて夜中に大爆笑するところだったことが。
実際にいままでクラークは、謝罪って意味では一度も言ってないんだよね。
"Red"や"Rash"でレックスにひどいこと言ったあとのフォローシーンないし、"Velocity"でレックスの車を盗んだあとも、結局謝ってない。ライアンがレックスから目を離すなって言ったのは、見張ってろじゃなくて、友人として側にいてあげてって意味もあったんじゃないかと思うんだけど、その付近全然気にしてなさそう。

話全体としては、なんだろう、嵐の前の静けさって感じだよね。
先週や先々週ほどの興奮はないんだけど、彼らに変化の時が訪れたのがわかる。
レックスについては、とうとうやっちゃったなってことしか言えない。
最後のあの目を閉じるシーンをどうとるかで、印象は変わると思うけど。
あれを父親を売った悲しみと取るか、ようやく訪れた勝利をかみ締めてるのか、それともライオネルから信頼されてないという苦しみから、ようやく逃れた平穏の顔なのか。
しかしライオネルの容疑ってのは、殺人罪に時効がないアメリカならではだな。

最終回が楽しみなような、見たくないような。
どういう形のクリフハンガーなのかわかってて、すっごくいや。
ところで最終回のあの二人のあのポーズ、ちょっとラピュタのバルス!を思い出した。

と。
まあおおまかな感想はこんな感じ。

レックス萌えとしては、これでしょう。
「だーかーらー!どーして隠しマイクを明らかにするのに、いちいちシャツを破るかなー!(もちろん笑っている私)」

クラークに破られ、父親にも破られ、レックスの心はずたずたです、きっと。
…てーか、腕とかに貼ってる人だっているのに、なんでいきなりシャツを剥ぐよ、とーちゃん。
あと、ピートとのツーショットも、感慨深いものが。将来の大統領選でピートがレックスの選挙参謀になるっていうのは、なんとも不思議ですが。…スーパーマンのコミックも読むべき?

で、先週のレックス邸の飾りつけはなんだったんだよ。
クラークの誕生日サプライズパーティーは、結局ほんとに裏設定だけで終わったのか?
……なんだかなあ…。

それから、胸毛はきっちり剃って欲しい。今回も栗イガみたいだった。ポンコツの乙女回路が壊れるかと思ったよ。