私が雑誌やネットで見たさまざまな情報を整理したものです(つまり探せば出てくるものばかり) 他にもAXN各ファンサイトさまが詳しいでしょう。私はレックスが好きなので、自然とレックス/マイケル・ローゼンバウムの情報優先になっておりますことをお許しください。
06/11/16追記:ジョン・グローバーの生まれた年はAXNヤング・スーパーマンマイクロサイトの記事を参考にさせていただきました。


<キャスト決定時のエピソード>


当初、俳優はクラーク、ラナ、レックスの順番にキャスティングしようと思っていたところへ、まず2000年の感謝祭後ごろに、カナダのバンクーバーからクリスティン・クルック(KK)のオーディションビデオが送られてきました。彼女の美しさと、役への理解度にスタッフは驚きます。ラナ役はすぐKKに決定しました。

その後、一月になってからトム・ウェリング(TW)が見つかりました。スーパーマンというレッテルを避けていたTWですが、スタッフたちは彼に可能性を見出しました。
トム・ウェリングがクラーク役に抜擢されたのは、アメリカとカナダの15の都市で約一年間の俳優探しのあとでした(シーズン4でジェイソン・ティーグ役で登場するジェンセン・アクレス(他にジャンセン・アクレス/アキレス表記あり)も最終候補に入っていたそうです)。
オーディションには、第一話のラナとクラークの墓地での会話と、レックス邸にクラークが初めて入ってフェンシングに遭遇するあのシーンが使用されました(その後の二階に上がって話すシーンという説明のときもありますが、どちらにしてもあの初めて屋敷を訪れたシーンのようです)。 TWは当初具体的な内容やセリフを知らず、そのためにそれまでのスーパーマンのイメージだけだったために一度断ったのだと後日語っています。

このドラマは当初実年齢15歳ほどの役者たちを探していたそうです。
ところが同じ頃、実年齢の役者が出ている番組を十代は見ないという調査結果がもたらされました。彼らは「憧れたい」のだと。スクリーンテストを十代で試しましたが、彼らには受けなかったそうです。
ただ、「登場人物は高校にいる」という単純な部分だけはほとんど受け入れられたので、スタッフたちは故意に登場人物たちを教室にいれず机の前に座らせないようにしました。(これは私の想像ですが、机の前に座らせると違和感がはっきり出てしまうからではないでしょうか。)

そんなこんなで、レックス役は主要三名のうち一番最後に決まりました。
マイケル・ローゼンバウム(MR)はそれまで、ヤング・スーパーマン/SMALLVILLEを製作放映しているワーナーブラザーステレビ(WB)のシットコムで、レギュラーを含め三回仕事をしていましたがことごとく失敗。他の仕事でも、誰かを探しているときに「君これできる?」としか聞かれない立場でした。
そんなMRにエージェントが(このエージェント、たまにMRを呆れさせますがその話はこちらで)「WBでやるスーパーマンやりたくない?」と言ってきました。
MRは、これまでWBで成功したことがないし、スーパーマンに出るのがどうなのか自信がない、頭をそらなきゃいけないしその他いろいろとある、これが自分がやりたいことだと思わない、と一度は断ってしまいました。このとき彼もレックスのセリフをまったく知らず、真剣にとりあっていなかったそうです。
しかしその二ヵ月後WBから電話があり、エージェントも前回以上に彼を説得、ようやくオーディションを受けることになりました。

オーディションは、第一話のフェンシングの時のクラークとの会話シーン。セリフを渡されたMRはこのシーンを気に入りました。
MRに会うまでにスタッフたちは700人ものレックス役候補と会っていました。そのほとんどは、いかにも悪役でございますといった服装や顔つきをしてきたのでアルたちはがっかりしていました。
彼らはレックス役に、往年のマイケル・キートンのようなタイプを求めていましたが、その条件は最終的にMRに重なっていました(コメディ系役者と思われていたので)。

失うような名声もなにもないMRは、まず椅子に座ってやってみてくれと言うキャスティングディレクターの女性に「いすにも机にも押し込められたくない。僕は自分のやるべきことをするだけだし、あなたは僕を撮影するだけでいい」と言ってしまいます。
これは別に生意気だからではなく、そのほうが彼にとって快適だったからだとMRはいいます。

しばらくして、WBからMRのマネージャーに連絡があり、プロデューサーがMRに会うことを望んでいると伝えます。
しかしここでもMRはマネージャーに「あれ以上の事はできない、またそこへ行く気はないから彼らに"テープを巻き戻せ"って伝えてよ、あれをもう一度やる自信はない」と言い、マネージャーはそれをうまく違う感じに伝えました。
「彼はもう一度するつもりはない。テープを巻き戻して、もしあなた方が彼をいいと思うなら、あなた方は彼を気に入ってるんだよ」
アルたちはそれを気に入りました。

話がまとまり、MRとアルたちが会って、とりあえずレックスの「かつら」を試してみることにしました。
けれどそれはすごく変で、それに時間もかかります。その場でMRは髪を剃ることを提案。こうしてMRは思いっきりスキンヘッドになったのでした。
アルは言います「MRの頭の形がかっこよくて助かったよ!」