silenceSILENCE (The Smallville Series 5) 03年11月発刊

けっこう話の内容が濃くてスプラッタ度とサスペンス性もスモールビルとしては高く、全体的に物悲しい作品です。
ある日クロエが、生徒に薬を売っていた教師のスキャンダルをスクープする。彼は病気のために車椅子生活で教壇に立ち、生徒と父兄の信頼厚い教師だった。トーチに記事を載せるというクロエは、クラークとピートとラナに反対され、結局記事のプリントをゴミ箱に捨ててしまう。
しかし、その捨てた記事が、その教師の息子と彼の友人に拾われてしまい、スキャンダルが発覚、息子とその友人が喧嘩になり、家にいて事情を知らなかったクロエのところへクラークが連絡すると、すでに息子がクロエの家に来ていて、クロエを襲おうとする。どうにか間に合って彼を止めたクラーク。

同じ頃、レベッカという少女が転校してくる。彼女は父親と二人暮しでなにかわけありのようだが、ラナとクロエ、クラークとピートと知り合って、学校に溶け込もうとする。そこへ例の教師が自宅で自殺したとのニュースが飛び込んでくる。ショックを受けるクロエ。

教師と生徒は同じ病気で、実はその病気治療新薬の実験を受けていた。生徒が自分の薬が偽薬(実験結果比較のために本物と偽物を渡すことがある)かもしれないと思い、教師の分を分けてもらっていた。

ところ変わって、ハイチでゾンビの研究をしていたところからゾンビが逃走し、周囲の人を殺してしまう。ようやく逃げ延びたマリカという女性がゾンビの研究に携わっていたと見られるルーサーコープの関係者で、自分と年が近いレックスの元へやってくる。レックスは彼女の話を最初は信じないが、彼女の真剣さと美しさに惹かれ、邸に泊まらせる。が、彼女が持ってきた、証拠のゾンビパウダーが入った荷物が部屋から盗まれてしまう。

レベッカの父親は、実は若い頃に犯した罪で服役して、母親もいなかったレベッカは養親を転々として過ごした過去があった。二度とそうなりたくないと思っているが、どうも父親の様子がおかしい。そうするうちに、最近起こった宝石強盗が父の仕業ではないかと考え始める。

ハイチから軍関係者の一団がスモールビルにやってきて、マリカからゾンビパウダーを奪い返そうとするがすでに無くなっている事を知り、マリカの扱いに苦慮する。
マリカからゾンビパウダーを盗んだ人物は、それがどういう効果を持つのかを人体実験をして確認する。

強盗事件が起き、町をうろついていた教師の息子が容疑者として逮捕されてしまう。

レベッカは父親が強盗犯だと思うとラナに告白する。その前に、クロエはすでにレベッカの父の過去を知っていたが封印することにしていた。ラナも、レベッカの父の過去について気にしないし強盗をしたかどうかも実際に調べないとわからないという。二人の友情を受け入れるレベッカ。

ゾンビパウダーに父が関係していると思ったレックスとマリカに追っ手の手がせまった。証人を消すため屋敷に火をつけられ、逃げ惑う二人。気を失ったときクラークが救出にかけつけ、どうにか助かる。
クラークは、ことの起こりがハイチにあると知りスーパースピードを使ってハイチに行く。そこで基地を見つけ入り込むが、空気の塵に含まれた隕石の影響で倒れてしまう。彼を助けたのは地元の有力なシャーマンだった。彼女はクラークが地球外から来たことを知っていた。事情を聞き、体力を回復させてまたスモールビルへ戻るクラーク。

ゾンビパウダーを奪ったのはレベッカの父の仲間だったが、レベッカの父自身はゾンビパウダーには関わっていなかった。しかし、強盗はやはり彼だった。彼が隠した金品を渡すよう脅迫され、レベッカがつかまってしまうが、クラークが戻ってきて助けだす。

レベッカの父は逮捕されたが、ケント夫妻の働きでレベッカはスモールビルに残ることができた。レックスが殺されそうになったと聞いたライオネルは、軍に不満を漏らす。レックスはマリカをメキシコまでジェットで送る。マリカは家に戻り、誰にでも信用される立場をつくるために、母親の言うことにしたがい、良家の子女として生活してみると言う。そして農業支援の財団もつくるのだと言う彼女に、レックスは最初の寄付者になる。ハイチの基地は全て埋められていた。クラークはハイチのシャーマンのところで宴を見ながら、自分が何者なのかを考えていた。

(確かマーサが突然倒れたりするのですが、どうも意味がわかりません。ゾンビパウダーのせいではなかったようです。単にアレルギー?)
マーサが入院して、様子を見に来たレックスがクラークを家まで送るシーンがあります。またもやクラークに車を運転させてあげますが、今回はとうとうポルシェが、半ばクラークのせいで燃えてしまいます。かわいそうな俺のポルシェ、次は絶対俺が運転する、とつぶやくレックス。しかし、事故のときに運転していたのは自分だと、警官に申告します。こういう嘘はいいのか、クラーク。
そのあと、クラークの家に帰ったらピートが家畜の世話をしていて、クラークとピートが残りの世話をしているあいだに、レックスがフランス風オムレツを作ります(ものすごくしょっぱかったらしい) レックスの工場が汚染物質を出しているという内容でピートが作ったレポートを偶然レックスが読んでしまい、グループでの宿題だったことからそこにクラークの名前も書いてあり、レックスが少なからずショックを受けるシーンもありました。