#302 "Phoenix"

この回では、製作者ほぼ公認とも言えるClexシーンがあります。
Clexや萌えという言葉が嫌いな方はすぐにこのページを閉じてください。
CFQ SPOTLITE TELEVISIONという雑誌の52ページ、Al Goughの"PHOENIX"についての発言。
"and you also had my favorite reuniting scene,which was Clark and Lex. It was like the lovers reunite.
It's like Clark was on the farm and Lex was lost at war and has finally come home."
「僕のお気に入りはクラークとレックスの再会シーン、まるで恋人たちの再会みたいだった。
クラークは農場にいて、戦争に行ってたレックスがとうとう帰ってきたような感じ。」
萌え風に訳してみました。ごいがひんこんでごめんなさい。

無人島から生還したレックスがライオネルに銃を突きつけて自分を殺そうとしたことを責めるけど、ライオネルからへレンが生きている事と、彼女が語る事故の様子が違っている事を知る。いま彼女は世界一リッチな未亡人だと言うライオネルに、彼女は金のことなんか気にしないってレックスは庇うんだけど、じゃあ彼女に、おまえが血液サンプルを返した後あれをどうしたか聞いてみろと言われてとまどう。
コミックのほうではレックスがアメリカに戻る飛行機に乗る間際まで、幻覚に悩まされていたように描かれています。
もうね、顔が傷だらけでそれでなくても痛々しいのに、今回のレックスは前回以上にかわいそうすぎ。
だいたい、その血液サンプルってあんたんとこの金庫にあったんじゃないか、ライオネル。

で、この回最大の顔合わせシーンが出てきます。いや、クリストファー・リーブ抜かせばシリーズ最高かな?
ルトガー・ハウアー演じるモーガン・エッジと、ジョン・グローバー演じるライオネルの取引シーン。
ヘレンとモーガンとがぐるになっていて、血液を盗んでもう一度ライオネルに売りつける気だったのだろうと見破られる。
この時に、モーガンはライオネルの隣に座って、"I'd be careful, Lionel"と、囁くように話しかけるわけです。
一瞬ですが、大昔の彼がよみがえりましたよ!まだまだこのおっちゃんの変態さ加減は健在です。

ジョー・エルと取引をして力を得たジョナサンによって、元のクラークに戻り農場の引越しの用意をしているクラークの元に、突然レックスが現れる。驚くクラーク。レックスは、島での三ヶ月は君のその驚く顔を見るためだったななんて言って、二人で固く抱き合う。ここが最初に説明した帰還兵とその恋人シーンですね。
私が言ったんじゃありません、実際にアルがインタビューでそう答えてたんです(嬉涙)
レックスが、マラリアが見せた幻覚ではあったが自分は敵を見つけた、それは自分がいつも無視しようとしてきた自分自身だった、って言うとクラークも僕らは自分たちの暗い面を遅かれ早かれ見るんだと思うよって答える。すると、
レックス:問題はそれと長く向き合ううちに、見分けるのが難しくなるかもしれないって事だ
って返す。
この段階ではまだまだ二人は問題を引きずってて、クラークはメトロポリスで「カル」として関わった犯罪組織のボスでライオネルの古くからの知人(ライオネルの両親を殺す手伝いをした)モーガン・エッジとの決着、レックスは自分を陥れた妻へレンとの決着。

ジェット機の墜落はヘレンの仕組んだことで、ヘレンが行方不明になったあと(レックスが誘った再度の新婚旅行のジェット機から飛び降りたんですけどね)屋敷でライオネルがレックスを褒める。
慰めるんじゃなく褒めるんですこのくそ親父。
傷心のレックスはそれでも前向きに、ケント農場へ行って売りに出されてたケント農場の権利書をジョナサン渡し、結婚式の時にもらった懐中方角磁石が島で自分を救ってくれたからそのお礼だって言います。
ジョナサンはそれを受け取って、レックスはケント家の一員になれたと喜ぶ。
でもね、第一話を見るとわかるんですが、確かにちょっと見たけど、ろくに役に立ってない。レックスのジョナサンへの思いやりです。
なんていい奴なんだ、レックス!

#301でカル・エルなクラークに冷たくされたクロエはクラークを許すけど、たまには立ち止まってあなたの中の悪魔を直視しなきゃ、って言われちゃう。クロエもほんとにいい子だよ…。大好き。
第二シーズンラスト二話分+第三シーズン最初二話分の全四話はとりあえず終結なんですが、めちゃくちゃいろんな問題をあとに残してます。それが第三シーズンのエピソードの端々に出てきます。これが前のクリフハンガーとは違う部分でしょう。